Henna Arts

Henna Art(ヘナアート)とはHenaa Tatoo(ヘナタトゥー)を元に布キャンパスに自由自在に描いたものです。描画方法はHenaa Tatooと同じ方法をとりますが、それはケーキクリームの絞りきのような手製チューブで描かれます。中には色とりどり絵具を入れて描かれます。また、Henna Artはキャンバスだけでなく身の回りのさまざまものにも描かれます。私が知る限りでは、このような絵画を描いているのはタンザニアのザンジバルだけではと思います。Henna Art(ヘナアート)は女性作家だけが描いているものですが、これはもともとタンザニアでは、Henaa Tatoo(ヘナタトゥー)をするのが女性だからではないかと思います。彼女らは2000年の初め頃から描き初めたのではないかと思います、彼女らの展覧会はドイツ、イタリア、アメリカをはじめ中国で開催され親しまれています。日本では2018年の初めての展覧会をしました。

では、元になったHenaa Tatoo(ヘナタトゥー)とは何でしょう?

額装したもの
ザンジバル製うちわに描かれたHenna Art

Henaa Tatoo(ヘナタトゥー)とは、俗にいうTatoo(タトゥー)とは違いHenna(ヘナ、ヘンナ)という植物から作る染料を使って肌に染めていきます。

ヘナ自体の使い方は、古くは古代エジプトではマニュキュアの代わりに使用してていたと言われ、欧州ではトリートメント目的で使われています。

日本でも近年白髪染めとトリートメント目的使用されています。天然染料をほぼそのまま使用しますから時間が経てば色はあせてきます。

Henaa Tatoo(ヘナタトゥー)も時間が経てば色あせてきますので、タトゥーというより、ボディーペイントに近いのではないでしょうか。通常2週間ぐらいは残り、水にもすぐには落ちません。

普通の天然のヘナの色はオレンジ色です。ただ、最近は植物由来の天然素材よりも発色などをよくするために化学物質を使っているものもありこれは黒色のものが多いです。

今回は東アフリカのザンジバルのHenaa Tatoo(ヘナタトゥー)を紹介してますが、日本で紹介されているHenaa Tatoo(ヘナタトゥー)と言えば、インドで生まれたデザインのものが一般的です。

Henaa(ヘナ)の現産地は北アフリカ、ペルシャ(イラン)からインドにかけての熱帯乾燥地域で、染料として使った地域もそのあたりでしょうか。

現在のインド地域、アフリカ地域のTatoo(タトゥー)のデザインを見るとペルシャのイースラム美術に多くの影響を受けていることから、Henaa Tatoo(ヘナタトゥー)の成り立ちからは、イスラム文化とともに広まったものと言えるのではないでしょうか。検索すると日本でもさまざまな方がHenaa Tatoo(ヘナタトゥー)をしているのが出てきます。

※Henaa Tatoo(ヘナタトゥー)は一般には皮膚に影響することはないのですが、化学染料を混ぜたものなどでは、アレルギーを起こし火傷したようになりますので、注意が必要です。

ザンジバルの女性の手に描かれた黒色のヘナタトゥー
ザンジバルの女性の手に描かれたヘナタトゥーで黒色とオレンジを混ぜているもの